1.
ここは、音響文化研究会が主催する連続トーク・イベントのためのウェブサイトです。トーク・イベントを主催するのは、金子智太郎(東京藝術大学)、谷口文和(京都精華大学)、中川克志(横浜国立大学)、福田裕大(近畿大学)(五十音順)です。
このトーク・イベントでは、毎回、私たちが話を聞きたい人をゲストに迎え、音響研究あるいは音響文化論あるいは聴覚文化論のトピックを巡ってお話をうかがい、議論を展開します。このウェブサイトではこの連続トーク・イベントの宣伝を行います。また、イベント終了後にはイベントの記録を蓄積していきます。音・聴覚の歴史研究を行うプロジェクト蘇音の瀬野豪志さんにウェブサイトの管理をお願いしています。
2.
2015年6月に行ったプレイベントを皮切りに、2015年8月に第一回を行い、1, 2ヶ月に一回のペースで、2016年7月まで続けます(その後のことは不明です)。京都でやったり東京でやったりします。いくつかの学会で企画を立てたり、4人のうち1人だけが何かすることもあるでしょう(現在告知している他にも、新たなイベントの詳細が決まり次第その都度お知らせしていきます)。
私たちがこのようなことを企画したのは、私たちが、次のような共著を出版したからです。
谷口文和・中川克志・福田裕大 2015 『音響メディア史』 京都:ナカニシヤ出版
です。音響メディアの歴史を一冊で概観した本です。面白いです。どうぞお手にとって読んでください。また、2015年8月には
ジョナサン・スターン 2015(10月刊行予定)(2003) 『聞こえくる過去:音響再生産の文化的起源』 中川克志・金子智太郎・谷口文和(訳) 東京:インスクリプト
という共訳を出版予定だからです。これは、Sterne, Jonathan. 2003. The Audible Past: Cultural Origins of Sound Reproduction. Durham: Duke University Press. という本の翻訳で、19世紀以降の様々な音響再生産技術――レコード(フォノグラフ、グラモフォン)、電話、ラジオなど――がどんな歴史的・社会的状況から生み出され、どのようにしてより大きな文化的諸傾向と結びついたか、といったことを検討している本です。音響研究あるいは音響文化論あるいは聴覚文化論に大きな影響を与えた本で、面白いです。どうぞお手にとって読んでください。
3.
このように音響研究あるいは音響文化論あるいは聴覚文化論の本をほぼ同時期に世に出すことになった私たちは、関連イベントを行うと面白かろうと考えて、連続トーク・イベントを企画することにしました。毎回のイベントは各回独立で面白いイベントとなるように企画しました。それぞれの企画はこの二冊の内容のどこかには関連していますが、必ずしも密接に関係しているというわけでもありません。個別のトーク・イベントのどれかに関心を惹かれたらそれにだけ参加していただいても嬉しいです。Ustream中継をすることもしないこともあるでしょう。
4.
とはいえ、この連続トーク・イベントを一番楽しみにしているのは私たちです。私たちは、私たちが一番お話を聞きたい方からお話を聞くために、このトーク・イベントへの登壇をお願いしました。快く参加を承諾していただいたトークゲストの皆さま、ありがとうございます。当日お話を聞けることを楽しみにしています。
よろしくお願いします。
(文責:中川克志)
2015年7月9日
金子、谷口、福田、中川
私たちについては個々のページをご参照ください。
金子智太郎
http://d.hatena.ne.jp/tomotarokaneko/
谷口文和
中川克志
https://sites.google.com/site/audibleculture/
福田裕大